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自宅サーバーをやめてさくらインターネットのVPSに変えた理由

この記事は8年ほど前に投稿されました。内容が古くなっている可能性がありますので更新日時にご注意ください。

先日、12年続けてきた自宅サーバー運用をやめ、さくらインターネットのVPSサービスに移行したのでその理由を少しメモしておきます。

※「ラズパイ サーバー 火災」などで検索してこられた方へ

(2021/06/15 追記)

昨今Googleがアホなので上記検索ワードや類似キーワードでこの記事が検索結果の上位に表示されることが多いようですが、当記事はそもそもRaspberryPiの話をしていなければ、火災が起きたという事実を書き記している記事ではありません

実際にラズパイをサーバーに利用して火災のリスクがあるかと言えば、電気を通している以上はリスクとしてはゼロではありませんが、電源が外部にあること、放熱を正しくすればファンレス化できるので内部にほこりがたまる可能性は余り高くないことを考えると確率としては比較的安全な方かなと思います。

ただし、ラズパイ自体は燃えずとも使っている電源装置が燃えたり、排熱や配線不良で火災になる可能性はゼロではありません。
なので基本的なことですが利用する電源装置は24時間の稼働に耐えるものに、排熱はしっかりして熱が極端にこもらないようにしましょう。

そもそもPCのサーバーも、やたら古い中古PCを買ったり基本的に24時間連続稼働を想定していないノートPCを利用したりしなければ、定期的な清掃やメンテナンス、耐用年数前の部品交換を行っていればそうそう燃えることはないですし、燃える場合は新品でも燃えます

通常PCを使っているときは近くに所有者がいますし、燃えても初期消火が可能ですが自宅サーバーの場合は所有者がいない間も稼働するものですのでその分リスクが高くなるといったことになります。最初からサーバー用途に設計された機械を使用して定期的な清掃を含めたメンテナンスを行う事で十分リスクを軽減することは可能です。

ただし、やはりどこかの専門業者が運営するレンタルサーバーを借りて運用するのに比べるとリスクは高いので、それを考慮して機器の購入や設置を行うべきです。

しかし、これらは外部にサービスを提供する24時間稼働を前提したもので、学習のために自分が扱う間だけ起動させるテンポラリなサーバーを構築するのであれば、基本的に無視できるものです。

以上をふまえたうえで私の日記に付き合ってくれる人がいましたら、せっかくなので最後まで見ていってください。

それでは。

そもそも自宅サーバーを始めたきっかけ

そもそもなぜ自宅サーバーを設けてWEBサイトを始めたのかというと、元々WEBの発信自体はInfoseekのサービスを使って行っておりました。しかし、当時の無料スペースは多くてもせいぜい100MB、CGIやPHPが使えない所も多く、使えても重いスクリプトはNGといった所が多かったのです。有料サービスを使うにしても月額数百円で無料に毛が生えた程度のスペースが多かった記憶があります。

そんな中、IRCチャットでの会話のなかで自宅サーバーというものを知り、興味が出てきたところに偶然にも安い中古PCが手に入ったので自宅サーバーを作ってみようということになりました。

これが2003年11月22日のことで、12月26日に初めて私の家からWEBが発信されました。

当時の写真が出てきたのでアップしておきますね。

CIMG0096

(自作のポスターとかなんか変なの写っていますが気にしないでください。)

他にも、当時学生だったため今後の就職等にLinuxの知識があったほうが有利だと判断した等。
幾つかの理由はありました。しかし、なにより重要だったのは、短いURLでアクセスが出来るというところでした。

また、当時CGIスクリプトをいじり始めることが多くなりましたので、今後自前のプログラムを動かすうえで、無料スペースでは暴走時に容易に停止ができなかったりするのでやはりここは自前でサーバーを持ったほうがいいと判断しました。

ちなみに運営当時のPCのスペックは

  • Intel Celeron 433MHz
  • 128MBのメモリ
  • 8GB?のHDD
  • Vine Linux 2.6

これで2~3年運用しており、その後メインPCのお下がりのPentium4やLibretto L2等、色々なPCをサーバーにしてきました。

自宅サーバーをやめようと思ったきっかけ

単純に飽きた、というのもありますが。

まずは電気代が中々かかるのと、サーバーハードウェアに結構なお金がかかる。
東日本大震災の影響による電気代の高騰や、その際に発生した停電や津波被害などを考えるに、停電した時の対処が面倒等といった金銭的、物理的な要件を考慮する必要が出てきたこと。(もっとも、当方の所在地は九州北部であり、めったに地震が起きないところではありますが。それでも震度4級の地震が度々発生するようになりましたので。)

あとは幾つか自宅サーバーが小火を起こしたり、火災に発展した記事を目にしたこと。

そして、実際のところ1年以上サーバーの設定などを更新したりしていない事。

以上のことを考慮してそろそろ潮時かなぁ?とここ2~3年で思い始めました。

自宅サーバー終了を決定づけたこと

一番はVPSサービスの登場とその充実です。

サーバーの仮想化技術が進歩して一つのコンピュータで多くのOSが同時に起動できるようになりました。
そんな中で登場したのがVPSサービスで、最初はそんなに安くもなく専用サーバーに比べるとやすい程度でしたが[要出典]、ここ数年の仮想化技術の向上により[いつから?]価格も手頃になり、月1000円でお釣りが来るものから中には500円程度のものまであります。

電気代を考慮すると500円ならプラスになりますし、1000円でもハードウェアによってはプラスになります。

学生から仕事を始めるようになり、金銭的余裕も出てきたこともあり。
メンテナンスや維持費、各種リスクを考えるとVPSサービスを利用したほうがよく、当初の目的としたスキルアップは別にVPSサービスでも出来ますし、ハードウェアの知識は自作PCを作っていれば補えます。

というわけで今回長年行ってきた自宅サーバーを終了させ、さくらインターネットのVPSサービスを利用し始めました。

VPSサーバーサービスの選定

せっかくなので今後同じような事を考えている人にも参考になるようにサービスを選定した時の言を書いておきます。

まず最重要視したのは自宅サーバーと同等の事ができることであり、これはどのサービスでも概ね達成できています。次にOSがRedHat系であること。これも特に気にする必要はありませんでした。(大体のサービスがCentOS系か幾つかのOSが選択できる)

次にディスク容量ですが、基本的にWEBサイト自体は20GB程度あれば運用できるが、OSも含まれるため余裕を持って100GBを基準とした。メモリはあまり気にしなかったが、とりあえず1GB以上を目安にした。

という結果以下のサービスが候補に上がった

  1. さくらインターネットのVPS 1G
    月額972円(以下すべて8%税込み、2016/01/16現在)
    初期費用 1620円
    初回請求:2ヶ月分+初期費用
    HDD100GB or SSD30GB
    メモリ1GB・2コア・東京/石狩
    ・IPv6がついてくる。V6を称えよ。
  2. GMOクラウドVPS(2GBプラン)
    月額1383円
    初期費用4320円(キャッシュバックキャンペーン中)
    初回請求:初期費用+月額料金+OP料金(付けなければ無料)
    100GB(ディスク種類は不明 HDD?)
    メモリ2GB・3コア・国内
    ・バリュードメインサービス運営会社Gr
  3. DTI ServerMan(Standard)
    月額1009円
    初期費用0円
    初回請求:月額料金(日割)
    100GB(ディスク種類は不明)
    メモリ2GB・コア数不明・国内
    ・メモリとディスク容量の追加ができる
  4. お名前.com VPS(メモリ1GBプラン)
    月額968円
    初期費用0円
    初回請求:初期費用+月額料金
    100GB(種類不明)
    メモリ1GB・2コア・国内
    ・この前やらかしたお名前ドットコム

以上の4つの中から。料金が2番目に安く、SSDプランも用意されていて用意されているオプションOSも豊富なさくらインターネットのVPSに決定しました。元々評判も悪くはなかったですし、多くのギークサイトがここでホスティングされている事を考慮するとそもそも比較する必要さえ見いだせませんでしたが。あと名前とか名前とか名前ですかね。「Sakura87.netのサーバーをさくらインターネットのVPSで契約するというネタ」だという可能性は限りなく1に近いゼロです。(なんだよそれ

というわけで本日より当サイトはさくらインターネットのVPSサービスを利用して運営していきます。
月額千円でどれだけ使えるものなのか…。まぁ月間1万PVのサイトですからそんなに苦しいことはないでしょうけどね。

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