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iiyama ProLite XB2481HSU-4E 購入レビュー

この記事は1年ほど前に投稿されました。内容が古くなっている可能性がありますので更新日時にご注意ください。

皆様コンニチハ。液晶モニタを買いました。

以前購入したVA32UQがぼちぼち保証が切れるのと、機能面で不満があったためボーナスも出たし新しい液晶に買い換えることにしました。

購入動機

以上の通りですが、多少難があってもそこそこ綺麗な液晶であったため使っていました。

しかし、最近になって実は自分のライフスタイルなら4k1枚置くよりフルHDを3枚おいた方がいいのでは?T600も積んだし。と思ったところと、実はVA32UQ以外の液晶がスペースの関係で処分したりした結果、VGAしかないIO-DATAの古いモニタと、温存しているFP91G P以外の液晶は27インチ4kしかなくなってしまい。これもまた温存している対象なのでテスト用の液晶モニタがないなぁという事になり、ならば21~24インチの間で液晶を見繕ってみようか。ということで新しい液晶を買うことにしました。

機種選定

まず、選定条件として以下を掲げました。

  • 21.5~24.1インチ
    今の机に3画面置くならこの辺が限度
  • フルHDもしくはWUXGA液晶である事
    横が1920pxでフルHDの映像を整数倍で表示できること。
  • VAもしくはIPS系液晶である、ADSは除外
    ADSは例の液晶の件で、TNはもう今更選ぶ必要は無いなと。有機ELはまだ高いので。
  • 最低限スリムベゼル
    どうせ真ん中にスピーカー置きそうですが一応マルチモニタなら額縁が狭い方がいいかなと。
  • 予算は2万円+税
    これ以上出すならEIZO買うので
  • IO-DATA以外
    まだ根に持ってます。
  • ASUS以外
    悪くはないけどリピートするほどよくもないので。
  • DisplayPortとHDMI1系統以上搭載
    HDMIx1は大抵付いてるので。もしくはHDMIx2以上

いつも選んでる条件ですね。

今回は複数ディスプレイを使用することを想定して選定するのでPiP、PbPは必須要件としてあげてません。
あれば良いですがなくても良いようなサイズなので。

で、候補に挙がっていたのが以下のモニタ

  1. iiyama ProLite XU2293HS-4
    21.5インチ IPS 当初の第一候補 1.7万円前後 スタンド可動モデルあり
  2. iiyama ProLite XU2493HS-4
    23.8インチ IPS 24インチ 第一候補 2万円前後 スタンド可動モデルあり
  3. iiyama ProLite XB2481HSU-4
    23.8インチ VA 24インチ 第二候補 2万円前後 スタンド可動モデルあり
  4. JAPANNEXT JN-V215DF
    21.5インチ VA 第二候補 1万円程度 HDMIx1のみ
  5. 富士通 VTF24011BT
    23.8インチ VA 第三候補 2.4万円前後

国内メーカーを重点的に選びました。EIZOが除外されてるのは予算の関係です。本当はEIZOが良いんですが個人で使うにはちょっと高いので。
コンパクトに収まる21.5インチか、Windowsの標準的な解像度96dpiに最も近い23.8か。といった選考基準です。

iiyamaはマイナーチェンジが多く、何故か新モデルの方が先にサイトから消えていたりとよくわからんですな。

で、昨年の12月11日に近所のパソコン工房に行って色々見てきたところ、21.5インチはやはり小さめなのでPC作業はいいとしてもテレビを見るのにベッドなどで見ようとすると少し小さそうだなということで24インチ、その中から在庫があったXB2481HSU-B4Eを購入しました。候補にあったものの最新のEモデルで何故か公式サイトには1つ前のDモデルしかないですが、価格は19,980円とドット抜け保証を付けて21,978円でした。

開梱~本体写真

パッケージ写真

パッケージは標準的な液晶画面のパッケージといった感じ。

開けて上の緩衝材を外したところ

緩衝材は発泡スチロール。最近はプラ排除の流れで段ボール梱包が増えてますが、液晶のようなデリケートな製品はやっぱり発泡スチロール梱包が安心ですね。

内容物

内容物は上が本体、冊子類、スタンドの下部。下が各種ケーブル類。
ケーブルはDisplayPort、HDMI、VGA、USBケーブル、AC、オーディオケーブルと接続に必要なすべてが入っています。
安めの液晶だと今更何処で使うの?というようなVGA+オーディオだけだったり、ある程度ちゃんとしたところでもHDMI留まりだったりしますからこの価格帯で全部付いてるのはありがたいですね。

スタンド裏面

スタンドはハメコミと簡単なネジ止めで固定できるのでツールフリーです。(マイナスドライバーがあったほうが確実に固定できます。

回転機能

横向き状態

回転機能に対応しているので通常の横向きの他縦向きにも対応しています。

縦向き状態

ちなみに縦向きにしても特に勝手に回転してくれるなどといった機能は無く、PCの設定変更で回転させる必要があります。

端子部分

USBハブ機能

画面右側にはUSB 2.0のハブが搭載されていてマウスのレシーバーなどを接続することが出来ます。

USBアップ側

USBのアップストリーム(PCへ接続する側)はこちらに。単純にここにハブが入ってるんでしょうね。

入力端子部

入力端子部。左からDisplayPort、HDMI、VGAとなってます。
DPとHDMIは少し距離が近い気がするのであまりコネクタが太いケーブルだと干渉するかも知れません。
(といってもよっぽどふざけたケーブルでなければ問題ないです。)

電源部

電源はよくある3ピンタイプ。LINE INとLINE OUTがあります。LINE OUTはヘッドフォン出力の模様。
ヘッドフォン出力ならもう少し手前にあってもいい気がしますが、まぁこのサイズなら問題ないでしょう。

HDMIとDPを接続したところ

こんな感じで標準的なサイズのケーブルであればまぁまぁ問題ない感じ。

スタンド部分

スタンド部分はケーブルが通せる穴があります。通常使用時にケーブルがスッキリするほか、回転時にスムーズな回転が出来ます。

下からボタン部分を覗いたところ

操作部分は本体の形成に切り込みが入ってる感じ若干押しにくいものの見た目よりは操作性は悪くない。

画質、音質

フォトショップの編集風景

画質は上々、ノングレアパネルであるが若干の映り込みがあるかな?といった程度。表面処理はVA32UQと似たような感じですね。ギラツブ感も殆ど無く表面処理は綺麗。
最近の液晶はあんまり酷い表面処理の液晶はないですな。まぁ余り下手な処理をするくらいならグレアにしちゃうんでしょうが。

表示品質は流石VAといったところで黒の絞まりは非常によいが古いVA液晶にあった黒浮きのような症状はなく非常に高画質である。
VA特有の角度が付くと白っぽくなる現象はあるが昔のVA液晶に比べると落ち着いている感じで視野角もそれなりに広がってる感じ。
4DまではAMVAと謳われていたがこの液晶からVA液晶となっているので液晶が変わっているのでしょうか。判明しているiiyamaのファクトリーモード有効後にINPUTキーで表示される型式には

「BMS Q238HVN00」

とありました。

W2414 V01 20210520 01
BMS Q238HVN00 1A1H1DP 2W SPK

ファクトリーモードで表示されたものです。
AUOの型式と似ているのでAUOの関連かもしれませんが公式でAMVAと謳っていないのであれば恐らく違うのでしょう。
ただ、カメラを使って拡大した感じや液晶を押した感じ、色味の傾向はMVA系だろうなと言った感じはある。ただしこれは個人の感想で確証にはまだたどり着いてない。

EOS R+RF35mm F1.8 MACRO IS STMにて可能な限り寄って撮影&現像時調整

こうしてみると真ん中で分かれていたり中央に黒い部分があるなど、MVAっぽい印象はあります。

動画を見てみても残像感は少なめでこれは元々VA液晶の利点ですがまぁまぁ良さそうな感じ。
色味も最近の液晶の色域としては狭い方ですがsRGBに近い感じなのでWEB系のコンテンツを作成するなら十分な色域はあると思われます。

ムラの状態

バックライトムラはこんな感じですね。これは撮影時や現像時に可能な限りムラが判るように撮影したので肉眼ではここまで酷くは目立ちません。
とはいえ、かなりムラはない方で最近の液晶は優秀だなぁと思う限りです。

音質は余りよくない。

内蔵スピーカーは音声は比較的聞き取りやすいのだが高音よりの音で低音は出ていない感じで若干の籠もりがある。
最低限会話や放送の内容が確認できるレベルはクリアしている状態。3,000円くらいの外付けスピーカーでも十分音質向上が狙える。

LINE OUTの音はお世辞にもいい音とは言えない。一応低音から高音まで問題なく出ているし、音楽を聴いている間は高音質であるが無音に近い状態だとそれなりにノイズが気になる。
写真に写っているK701などは十分は鳴らせない感じ。低音などが抜けて明らかな駆動力不足。ただしノイズは気にならない。イヤホンなら十分鳴らせるがノイズが気になるといった感じ。

音質は内蔵スピーカー、ヘッドフォン出力ともに「鳴ればいい」程度で考えておいて、音質アップを目論むのであれば別のルートで音を出した方が無難であろう。
内蔵のオーディオ回路の利用はどうしてもモニタから音を出さないといけない場合に留めておいた方がいい。

設定画面(抜粋)

MENUボタンを押したときに出てくる設定一覧

設定は基本的な設定が出来る。あんまり詳しくは出来ないがこの価格帯では普通な感じ。可も無く不可も無く無難な液晶といったところ。

Picture Adjust画面

輝度やコントラストと言った基本的な画質調整。
エコモードやオーバードライブといった機能のオンオフが設定できる。

Color Adjust

こっちは色味の調整。User Colorで全部100、i-Styleはオフで標準的な画質になります。

総合評価&〆の挨拶

画質はよい。音質は明らかに悪く、どう考えてもいい音とは言えないが、値段を考えればまぁ普通。そもそもほぼ底値の液晶に音質まで求めるのは酷である。
ただ、この液晶のオーディオラインに乗っているノイズはちょっとした部品や回路の工夫で回避できそうなノイズなのであと1,000円くらい価格を上げれば解消できるんじゃなかろうかと思う。

VAは基本的に正面以外は白っぽい感じになってしまいますが、TNと比べると色が反転してしまうような大きな変化はなく、最近はIPSが主流ですが残像が少なめ、黒のしまりがよいといった利点があるのでVAとIPSどちらを選ぶかは今は用途や好みで決めるのがいいと思います。

iiyamaの液晶はスタンドが固定でお安いモデルとスタンドが可動でちょっと高いモデルがあるが、この可動式スタンドは結構便利なので別途モニターアームを使うのでなければ数千円ケチるくらいなら可動式スタンドが付いている方を選んだ方がいい。

さて、というわけで液晶のレビューでした。いかがだったでしょうか!

普段使わないような「いかがでしたか」を使っているようにあんまり乗り気で書いてないレビューになります(マテ

というのも、今回は思ったよりよいものではあったものの、本来買おうとしていた本命を買う前に「試し」に買ってみたような液晶になるので当然ですがこの後にもう1機種買ってます。
こちらのレビューを近日中に書こうと思っているのでそんな感じの感じになってます。

という事で次回ですが、今月末~2月くらいにもう1機種買った液晶のレビューを書きたいと思います。
こちらの液晶はメインで使うことが確定したのでこちらが大本命になります。こっちは真面目に書きたいと思います。

本当は本命機種をメインとして2機種まとめる予定でしたが、こちらも書けることが多かったので分割させた次第です。

それでは。

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