作成日時:2014年10月05日 01時42分54秒
更新日時:2016年02月23日 21時30分56秒
この記事は10年ほど前に投稿されました。内容が古くなっている可能性がありますので更新日時にご注意ください。
先日、アップルよりiPhone6が発売されました。個人的にWM端末から一度ガラケーに戻り、その後ずっとAndroidを使っていましたが、今回のiPhone6までに、個人的にiPhoneを買わなかった理由が殆ど解消されたので、たまには違うOSの端末も触れたい(っていうか使わないで批判するのもいい加減どうかと思ったので)iPhone6を購入しました。
iPhoneは確かに使い勝手が良くて質の良いアプリも充実しており、何よりデザインが良いのですが。
個人的にはAndroidやそれ以前に使っていたWindowsMobile搭載のスマートフォンと比べるとやはり機能面で見劣りする部分があったのでiPhoneはずっと見送り続けていました。
理由としては、以下の通りであり、それがどう変化したかと言いますと。
・独自規格が多く汎用性がない → 現行の家電や車載機器の多くがiPhone対応
・着信音がデフォルトのものしか使えない → PCで適当に加工すれば使えるようになった
・テキストのコピペが出来ない → かなり前から出来るようになってた
・Flashが使えない → Androidも対応しなくなってどうでも良くなった
・画面解像度が狭い → 300dpiの高解像度
・カメラが糞 → 今じゃ1・2を争う高画質
・キャリアがソフトバンクのみ → auからも出た
・SDカードなどの外部メモリが内蔵できない → 昨今のクラウドサービスの普及でどうでも良くなった
・ソフトウェア間の情報共有がやりにくい → Androidほど便利でもないけど搭載された
・色々とカスタマイズできない → 割とどうでも良くなった
・IMEが糞で変更できない → iOS8から変更出来るようになった
・NFCやFeliCaが搭載されていない → iPhone6にNFCが搭載された(日本じゃまだ使い物にならないが)
と言うわけで買わない理由もなくなりましたのでiPhoneを買いました。
また、その他の主な購入動機としては
・家族にiPhone5cを薦めて設定などをしていくうちに自分でも欲しくなった
・環境が変わり、周りが皆iPhoneになったので
・iPhone6が個人的に求めていた端末そのものだったため(ただし画面解像度を除く)
という感じになります。
購入した端末はiPhone6 シルバー 128GB
従来のiPhoneのイメージから一新されたこともあり賛否両論ありますが、それでもiPhoneなので売れに売れまくっていて、
Plusは一部キャリアを除いて品薄状態が続いているようです。
最初は解像度が上で光学式手ぶれ補正も搭載されているPlusの方を買う予定で予約しましたが、その後実機を触ったところでやはり5.5インチは大きいので発売日に行った予約を取り消し、4.7インチの無印に変更しました。
その際に色も当初はグレーを選択していましたが、実機がいまいちだったのと、シルバーが思った以上に良かったのでシルバーに変更。
その後一週間弱連絡を待っていましたが、ヨドバシカメラのWEBページにて128GBの在庫が比較的豊富な事が分かり一か八か27日夕方にiPhoneの予約をauショップからヨドバシカメラに変更、その翌日早朝に入荷の連絡が入ったので特急を使って取りに行ってきました。
乗った特急ソニック。普段は車移動ですが今回は特急を利用しました。鈍行だと安く抑えられますが、時間と乗り換えの手間を考えるとやはり特急料金を払う意味はあると思います。自宅から博多のヨドバシカメラに行く場合、ガソリン代が下道でおよそ4000円。高速で2500円程度、高速代が往復4000円弱かかるため、下道利用でコストがトントン。高速道路の場合はコスト削減になるので意外と特急の方が良かったりしますね。
外箱はかなりシンプルで本体のシルエットが浮き出し加工してあります。
内容物はイヤホン・充電器・Lightningケーブル・簡易説明書に例のシール。
それと本体。
ハードウェア
ホームボタンは指紋認証機能が内蔵されていて、ホームボタンを押したらスリープ解除、そのままロック解除というすばらしい機能が付いてます。今まで富士通製のスマホおよび携帯を避けてきたのが惜しいくらい便利です。
カメラは800万画素 裏面照射型CMOSセンサー(噂によるとSONY製) Focus Pixel AF(要するに像面位相差)搭載のカメラで、
1.5ミクロンの画素ピッチらしい1.5ミクロンというと、赤色の波長の2倍より大きいくらいのサイズなので画質を求められる限界サイズと言う事になりますね。SONY製の1/2.3型1240万画素CMOSが同じくらいの画素ピッチなので1/2.5型かそれより小さい物が搭載されているのでしょうか。
少なくとも1/3型前後という事になりますのでXperiaフラグシップの1/2.3型よりは小さい事になりますね。
ただしアレは2000万画素越えなので…。
そんでフォーカススピードはどうかというと、カメラ向けたらピントが合ってるので分かりません。
ディスプレイは4.7型 1334x750pxという変態解像度の326dpi。
上位版のPlusはフルHDなのでこっちもフルHDにして欲しかったですな。
300dpi越えていて高精細とはいえ、流石に4.8インチフルHDの前機種を見た後では見劣りします。
コントラスト比は1400:1で有機ELの100分の1程度ですが、まぁわりと綺麗に表示されます。
sRGB比100%の液晶らしいですが実際のsRGBよりも少し色温度が低いようです。
実際にメインモニターのFS2332と見比べてみても若干2332の方が鮮やかに映りますが殆ど同じです。
(これはFS2332の方が若干色域が広い事による物。)
双方最大輝度。iPhone明るい。
右側面には電源ボタンとSIMスロット。
左側面には音量と消音スイッチ
上面には何もなし。
下部にLightningコネクタ、スピーカー、マイク、ヘッドフォン端子と全部詰め込まれてます。
この内蔵スピーカーの音は結構大きいのである程度の雑踏の中でも着信を察知できます。
ちなみにバイブレーターも強力です。
音質は今まで使ってきたスマートフォンの中では2番目くらい。(SHL23の方が上)
F880をカウントすると3番目(F880>SHL23>iPhone6)
音楽プレイヤーから派生したスマートフォンの割には音質は特筆するほど良くはない。
もっとも、iPod自体がお世辞にも単体では音が良いとは言えないが。
アレが音楽機器ファンに人気なのはそもそも外部出力からLINEだったりデジタル信号が取り出せるから人気なので。単体の音質を評価してiPhoneを買っている人はいないと思います。
と言っても使えないくらい音質が悪いわけではなく、普通に使う限り音質が悪いと思う事は無いでしょう。
ほぼ同じ画面サイズのAndroidスマートフォン(4.8インチ)と8インチWindows8タブレットとの比較。
ちなみに薄さですが、確かに薄いと感じますし、ポケットに入れておくと本当に持ってきたのか不安になります。
以下カメラ作例。
低感度の場合の画質はかなりのものです。
低ISO感度時のiPhone6(800万画素)とSHL23(1600万画素)の比較。両方とも同じくらいの位置で300×480で抜き出し。
低ISOなら両者とも画質に大きな差は無いですが、若干iPhoneの方が色と輪郭がはっきりしている感じですね。
ISO1600時。高感度の場合はどちらもノイズ多めですが、iPhoneの方がメリハリのある絵になってますね。
もっとも、この辺になるとそのカメラに積まれている画像処理エンジンがどういった処理をするかで変わってきますので。
iPhoneの場合は画像のディティールを残すためにカラーノイズを削除し、輝度ノイズは残しているようです。
印刷やリサイズで綺麗に見えるのはiPhoneのほうでしょうね。でも実際は画素数が半分な分もう少し画質に差が出来ると思っていましたがそうでもないですね。
iPhone6の画像サイズが3264x2448pxで、これを公表された画素サイズ1.5μmで計算すると対角6.12mmとなり、大凡1/3型のセンサーと言う事になりますね。
後日、近くの山に写真を撮りに行ってきましたのでよろしければご覧ください> iPhone6 カメラテスト
総評
【良い点】
・工作精度が高く細部まで綺麗に処理されている
・アルマイト処理なので傷つきにくい
・手になじむ薄さと大きさで使いやすい
・対応する周辺機器が多くて便利
・液晶が綺麗
・カメラの画質がすごく良い
・一つのソフトで一元管理できる
・指紋認証が便利
・シンプルで痒いところに手が届くUI
【悪い点】
・UIがシンプルなのは良いがシンプルすぎて残念。
・ツルツルしているので気をつけないと落としそう
・防水じゃない
・iOS8にまだ不具合が多い
・せっかく搭載されているNFCがほぼ付いてるだけ状態
・BluetoothにOPPとかがないのでファイル交換がめんどい
・標準のマップをどうにかしてくれ
単なる情報ツールとしての使い勝手は最初からかなり良い。
液晶の品質も申し分ないし、カメラもいい。何より手になじむ感じで持ちやすい。
シンプルすぎる故にカメラのISO設定や解像度設定などや、その他の細かい設定が出来ないのは少々残念。
やはりそのあたりはAndroidが有利。ウィジェットもあるにはあるけどAndroidほど便利でもないから使いにくい。
一番残念だったのがマップである。やはりグーグルマップには敵わない。
今まで所謂ガラパゴススマートフォンを使ってきて初めてのiPhoneですが。
やっぱり「何でも出来るし、自分好みに設定できる」と言う点ではまだまだガラパゴススマートフォンおよびアンドロイド端末が有利であり、国内登場時と比べると出来る範囲は広がっているがまだまだである。パソコンのように利用しようとすると制約が多く、出来ない事も多いので「使えない」端末だろう。
「携帯情報端末としてここはこうあってほしい」という所はそうなっているのでその点は評価できる。
例えばポケットに入れる事の多いスマホのスピーカーが本体下部にある(手に持った状態でそのままポケットに入れるとスピーカーがポケットの出口を向く)マナーモード切替スイッチが物理キーなのでマナーモードにした事が確実に分かる。そしてスピーカーの音も大きいし、バイブレーターの振動も強い。画面が大きくなった代わりに画面上部のアイコンなどがホームボタンをダブルタップする事で降りてくる(これはAndroidの一部端末にもある)など、iPhoneは電話機として、コミュニケーションツールとして使う上でかなり考えられた設計である事が分かる。
ただ、やっぱりPCと同じファイルをPCと同じように一切加工をせずに表示したいのであれば、やはりAndroidが有利である。
結局の所、AndroidとiPhoneどちらが優れているかと言えば、設定次第でどちらの使い勝手も得られ、PCで開けるファイルは基本的に扱え、多くのメーカーが採用していてどのメーカーの端末に乗り換えてもある程度同じ環境が使えるAndroidが優れているといえると個人的には思う。
それを欲しておらず、ともかくストレスフリーで情報やメディアにたどり着ける端末を求めるのであればiPhoneが優れていると思う。
個人的にはこのハードウェアにAndroidが載ってくれたら最強なんですがね。
それと、本日10月5日はAppleの創業者の片方であるスティーブジョブズ氏の命日であります。
すばらしい製品やサービスを生み出してくれた彼に心からご冥福をお祈りいたします。