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ヘッドフォンアンプを作ろう 後編

この記事は8年ほど前に投稿されました。内容が古くなっている可能性がありますので更新日時にご注意ください。

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この前作ったヘッドフォンアンプを完成させます。

基板変更

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前回のアンプに合うサイズのケースが(秋月に)なかったのでアンプ基板を一つ小さいサイズで作り直しました。
コンデンサも音質に影響のない(影響はあることはあるらしい。)平滑用コンデンサの耐圧を下げ、16V耐圧とし小型化を図りました。
(ニチコンFG→ルビコンWXA なんかラリーとかでてそう)

ついでにICもNJM5532DDに変えることにしました。なんと4580の倍の値段です!(100円)

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予備として二つ買いましたが必要なのは一つです。

4580も5532も非常に音質の良いICですが、どちらにするかは懐具合と好みで決めてください。

部品の決定

前回にも書いたように、特に仕様が決まっていない外装パーツの選定はぶっちゃけ好みですのでお金をかけて気に入ったものをつくりましょう。

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今回はすべて秋月の通販で買いました。

部品 型番 購入店 単価 個数
片面ガラス・薄型ユニバーサル基板72x48mm P-04718 秋月 60 1 60
トランジスタ NPN ※ 2SC1815L-GR 秋月 5 2 10
トランジスタ PNP ※ 2SA1015L-GR 秋月 5 2 10
金属皮膜抵抗 1/4W 2kΩ MF1/4CC2001F ※参考 20 4 86
金属皮膜抵抗 1/4W 12kΩ MF1/4CC1202F ※参考 20 2 43
金属皮膜抵抗 1/4W 22kΩ MF1/4CC2202F ※参考 20 3 43
丸ピンICソケット 8P 2227MC-08-03 秋月 15 1 15
オーディオ用無極性電解コンデンサ 4.7μF 25V UES1E4R7MDM 秋月 15 2 30
アルミ製金属ケース YM-100 秋月 510 1 510
金属製つまみ JD-50-1-6M 秋月 380 1 380
トグルスイッチ 1回路2接点 ON-ONタイプ 1MS1-T1-B1-M1-Q-N 秋月 80 1 80
3.5mm ステレオジャック MJ-074N 秋月 65 2 130
小型2連ボリューム 50kΩA SH16T2A503L20KC 秋月 90 1 90
赤色LED組み立てブラケット ※ OSM6-X(RED) 秋月 25 1 25
2.1mm 標準DCジャック MJ-14 秋月 60 1 60
3mm 電球色LED ※ OSM54K3131A 秋月 20 1 20
2回路入りHi-Fiオペアンプ NJM5532DD 秋月 100 1 100
合計 1692

後編で使用した全部品です。これを買えば同じものが作れます。

参考となっているところは前回同様マルツの価格を。※の価格データはパック売りを買ったものの1個の値段を記載。
ばら売りをしていない部品もあるので秋月通販で同じものをそろえたら+2000円くらいかかります。
(とはいえ汎用性の高い部品ばかりなので余らせておいても問題ないと思いますが)

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買った外装部品一覧。

位置決め

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こんな感じに現物合わせで行います。
基本的には大まかに乗るかどうかを見るので後々変えてもいいでしょう。
穴あけですが。位置決めの線を描く→ポンチで穴あけ→小さめのドリルで穴あけ→コンマ数ミリ小さいドリルで穴あけ→現物合わせで微調整 という作業が一番きれいにできるっぽいです。

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後ろ。

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加工完了しました。今回は大失敗です(笑い)

組み立て

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自作ブラケットセットは秋月の説明だと「自分で組み立てる分リーズナブル」という触れ込みですが。
今回はどうしても電球色のLEDが使いたかったので、がわだけ使うために買いました。
もちろん付属の赤色LEDを使ってもいいですが。

なお、基本3mmのLEDなら何でもいいはずですが。ものによっては形状の差で入らないものもあるみたいなので注意してください。

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こんな感じに組み立てます。

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今回は出力段にシールド線を使いました。本当は信号線すべてに使いたいところですがそうするとIC交換の際に支障をきたしそうだったので。

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電源コネクタもあとから配線すると配線が困難になることが予想できたので先に配線します。

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ある程度組み立てできました。
組み立てで困るのは組み立てに集中して写真を撮り忘れる事ですね。

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なんか超ぎりぎり。まぁGNDなので良しとしましょう。

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完成!と言いたいところですが。この後ボリューム→基板のGND配線を忘れていることに気付いたので

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こんな感じで配線しました。できる事ならもう一本の黄色いGND線と同じところからつなげたいところです。

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動作確認用の4580から本番の5532へ取り換え。

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ふたを閉め、つまみなどを取り付けて完成。

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後ろは入力と電源のみのシンプル構成

最後に

明日で夏休みも終わりですね…。そんなのなかったけど。

やっぱり電球色LEDを使うと高級感がありますね。青色LEDwwww(まぁ中身は青色LEDなんだけど。

今回は総額で2000円くらいのお手軽ヘッドフォンアンプが作れました。
この値段のアンプでもなかなか音がよく、音楽を聴くために電柱を立てたりする人でない限り満足できるものとなると思います。
おそらく、DIYでこれ以上のアンプを作ろうと思うと、電源にこだわるかディスクリートアンプを作る必要が出てくると思います。

今回の工作で通販を利用した人ならたくさんのトランジスタが余っていると思うので作ってみるといいかもしれません。
片ch2石とか3石なら多分そんなに難しくないです。

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